海を越えるには

言わずもがな、外国へ行くにはパスポートとビザが必要だが、
幸いなことに日本人は短期の旅行であればビザが不要なことが多い

韓国も3ヶ月くらいの滞在であればノービザで行けていた
コロナ禍のときはビザの他にも陰性証明だの何だのが色々と必要になっていたようだが、
私は日本で大人しくしていたので、知らないことは割愛する

きっと旅行会社のプロが適切なアドバイスをくれるだろう
私は常にパッケージツアーを利用し、余計な心配を自分に与えないようにしているのである
自分で調べたところで、外国語のわからない私はアテにならないので、こういうところはプロに頼むに限る
格安航空券を買って、宿も自分で手配して、空港からも自力でホテルまで行く根性がない

ロンドンにいる友達のところへ行ったときに、一人ぼっちで行く個人旅行には懲りた

当時、ネットで格安な航空券を買ってみたら、うっかり買えた
そんでもってトランクを持っていなかった私は友だちに頼まれたお土産、
主にホッカイロをアマゾンの段ボール箱に入れ、折りたたみ式キャリーに乗せて成田へ

到着したロンドンは雨模様で、機内にいた子供が「レイニー」と叫んだのは今も鮮明に覚えている

バゲージクレームで、段ボール箱と折りたたんだキャリーが流れ出てきたときは一人で笑いそうになった

テンプルという駅に友達がいて、イベントに出ているらしいとの事前情報をもらっていたので
ヒースロー空港から電車だか地下鉄で市内まではいけたが、そこから途方に暮れる
頼みの綱の友達に電話をかけるため、当時円安で1ポンド250円近いときに公衆電話で使ったなけなしの2ポンド硬貨
繋がったと思ったら電話が切れて秒で無駄になったあのときの虚無感

ほぼ毎日99セントの小さなりんご一つと3ポンドのカフェオレ、それでも千円近い
友達の母が握ってくれたおにぎりを持ち歩き、道端で食べて現地の人に変な目で見られて過ごしたロンドン
早朝に帰国したその足で会社に出勤するというハードスケジュール、良い思い出です

さて、私にはパスポートがないのである
先日友人が、パスポート申請に待ち時間を含めて2時間かかったと情報をくれた
マジか、意味がわからない

過去2回、パスポート申請をしたはずなのだが、時間がかかったという記憶が薄い

1度目は卒論を大学で朝まで書き、寝ないでパスポートを申請しに行った
当時の私は坊主頭から少し髪が伸びた程度のヘアスタイルで、寝癖の酷い写真に関し、窓口の人にこれでいいのか確認された
パスポートができた自分への通知用のハガキも買っていかなければならなかったように思う

2回目は写真を事前に撮り、まだ有効期限の切れていないパスポートを持って申請に行った
すごくスムースだったと思う、何のエピソードも起こらなかったので
いや、当時住んでいた家の隣に住んでたおばちゃんが窓口にいてびっくりしたんだった

他に思い出せることはない

とりあえず待ち時間が恐ろしいけど、数日後に年休を入れているので
午前中の用事を終えたら行政サービスセンターで戸籍謄本をゲットして申請に行ってこようと思う
私の特技は相槌と待機だから

というわけです

ハングル用のキーボードが欲しいのだが、物が増えるのが嫌なので、シールを貼って我慢することにする

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